【人生を照らす光はきっとある】映画『エンパイア・オブ・ライト』映画館を舞台に、映画と愛の力を描く・・劇場の光を人の心に!
(出典 cinema-mode.com)
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映画『エンパイア・オブ・ライト』映画館を舞台に、映画と愛の力を描く・・劇場の光を人の心に!

サム・メンデス監督作、映画『エンパイア・オブ・ライト(英題:Empire of Light)』が、4月12日午後4時から、Disney+のコンテンツブランド「スター」で、見放題独占配信が開始された。

『エンパイア・オブ・ライト』は、1980年代のイギリスのリゾート地を舞台に、映画の魔法とそこで暮らす人々の絆を描いき、メンデス監督自身も本作を「最も個人的な思いのこもった作品」と明かし、映画と映画館に最大の賛辞を捧げるヒューマンラブストーリー。

サム・メンデス監督は、アカデミー賞受賞作『アメリカン・ビューティ』『1917 命をかけた伝令』から『007/スカイフォール』『007/スペクター』まで、芸術性と娯楽性を兼ね揃えた傑作を作り続ける。

(出典 realsound.jp)

監督のサム・メンデスがコロナ禍におけるロックダウンを経て、「映画館が無くなってしまうのではないか」と懸念を持ったことから、”映画館への愛”を形にした作品にしたという。

撮影監督の名匠ロジャー・ディーキンスを迎えて描く「エンパイア劇場」の美しさたるや・・・タイトルである、「エンパイア・オブ・ライト(光の帝国)」とは、まさに光の芸術である映画を提供する、この映画館のことであろう。

(出典 cdn.abcotvs.com)

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人気がなく、冷たく静まりかえった映画館館内のあちこちが、次々とスナップ写真のようにとらえられる。

ホール、ドア、フィルム缶・・・雪の朝だ。

正面玄関の鍵を開け、若くはない女性が入ってくる。

(出典 www.falkirkleisureandculture.org)

主人公、ヒラリー(オリヴィア・コールマン)である。

彼女は、窓の外を見る。

エンパイア劇場の館内にヒラリーが入ってきて、受付を歩き劇場へ入り、事務室に入り、電気ストーブのスイッチを入れて、置いてあった履物を温め、・・次々に明かりをつける、つまり光をともす。

そこには、シンメトリックな美しい画面構成があり、またシルエットがありそして優しい光と落ち着いた影のコントラストがある。

舞台となった1980年代初頭イギリス社会は、経済的な不況で揺れ動いている時代・・・サッチャーの時代、サッチャリズムで税率は引き上げられ労働階級では失業率が増加、最悪の経済状況であり、憎しみの対象としてアフリカ系などがターゲットに人種差別が起こっていた時代。

(出典 d17egyts7igch8.cloudfront.net)

イギリスの静かな海辺の町、マーゲイトの地元で愛される映画館、エンパイア劇場。

そこで、フロアマネジャーとして働くヒラリーは、つらい過去を抱えて、今も心に闇を抱える。

ヒラリーは、双極性障害に苦しんでおり、かかりつけ医師からリチウムを処方されていた。

そして、職場の上司のドナルド・エリス(コリン・ファース)と不倫関係にあった。

厳しい不況と社会不安の中、ある時、彼女の前に、夢を諦め映画館で働くことを決意した青年スティーヴン(マイケル・ウォード)が現れる。

(出典 media.cntraveller.com)

職場に集まる仲間たちの優しさに守られながら、過酷な現実と人生の苦難に常に道を阻まれてきた彼らは、次第に心を通わせ始める。

彼は黒人の英国人で、看護師として働く母親のデリアと同居しており、前向きに生きるスティーヴンとの出会いに、ヒラリーは生きる希望を見出していく。

(出典 www.lantarenvenster.nl)

ふたりはやがて特別な関係になっていく。

母子ほどの年齢差も、人種の違いも超えての恋愛。

1981年に公開され、後に第54回アカデミー賞作品賞を受賞したイギリス映画「炎のランナー」が映画館で上映されているころ、ヒラリーの精神は限界を迎えてしまう。

ヒラリーは、これまで我慢してきた感情を爆発させそして、なんとヒラリーは、ドナルドとの不倫関係を彼の妻であるブレンダに暴露する、という事件につながってしまうのだった。

(出典 ginzamag.com)

スティーブンはヒラリーを助けようするが、騒ぎは収まることなく、ついに警察が彼女がひきこもるアパートをこじ開け、彼女は精神病棟に隔離されてしまうのだった。

また、スティーブンが人種差別を行っている国民戦線メンバーの3人に襲われ、彼は、その襲撃で重傷を負いますが、ヒラリーの助けで病院で治療を受けられたが、スティーブンはそのまま、入院しなくてはならなくなってしまう。

(出典 images.static-bluray.com)

ヒラリーは自身が働く映画館で、映画を最初から最後まで見たことがなく、映写技師のノーマン(トビー・ジョーンズ)に、彼が選んだお勧めの映画を見せてくれるように頼む。

ノーマンは、1979年のアメリカ合衆国のコメディ映画「チャンス」を彼女のために上映した。

(出典 images.cinema.ne.jp)

その後、スティーブンは無事回復し、退院し、また、ブリストル大学の合格通知を受け取り、そこで建築を学ぶという未来が開けた。

しかし、それは、二人には別れを意味していた。

ヒラリーは、スティーブンを抱きしめ、彼の幸運を祈る。

ヒラリーは、その後も、何も変わらず映画館で働き続ける。

しかし、今の彼女には、人生の次の章を楽しみにできるようになっていたのだった。

・・・

主人公ヒラリーを演じるのは、サーチライト作品『女王陛下のお気に入り』でアカデミー賞主演女優賞を受賞。

以降も『ファーザー』『ロスト・ドーター』で連続ノミネートを果たし、女優として文字通り頂点に立つオリヴィア・コールマン。

共演は、英国アカデミー賞ライジング・スター賞に輝く新鋭マイケル・ウォード。

(出典 www.premiercomms.com)

さらに、『英国王のスピーチ』でアカデミー賞を受賞したコリン・ファースら、イギリスが誇る名優たちが脇を固める。

メンデス監督は、「『エンパイア・オブ・ライト』の登場人物たちは、この素晴らしい建物のなかで、友情を育み、一致団結します。この映画の最も重要なテーマは、生活を一緒に切り抜けていく家族です。優しさ、思いやりと共感を持って、お互いに寄り添い、助け合う人々のことです。コロナ禍の新しい世情のなかで、これは心にとめておく価値のあるテーマです」と、物語にこめたメッセージを明かした。

映画『エンパイア・オブ・ライト』に関連する動画

映画批評サイト「ロッテントマト」のTOMATO-METER  [🍅45%] (2023.04現在)

(出典:https://www.rottentomatoes.com/m/empire_of_light)

映画レビューサイト「IMDb」Internet Movie Databaseの評価  [★7.2] (2023.04現在)

(出典:https://picwish.com/jp/image-enlarger)
(出典:https://www.imdb.com/title/tt14402146/ratings/?ref_=tt_ov_rt)

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