【痛快サスペンス・アクションドラマ】『ナイト　エージェント』FBIのエージェントがヒロインと一緒に真相と黒幕を解明していく！

2023年3月30日 21分12秒

（出典 www.heavenofhorror.com）

『ナイト　エージェント』FBIのエージェントがヒロインと一緒に真相と黒幕を解明していく！

マシュー・クワークの小説が原作の『ナイト・エージェント（原題：The Night Agent）』は、FBIのエージェントがホワイトハウス内部の陰謀に巻き込まれ、ヒロインと一緒に真相と黒幕を解明していくサスペンス・アクション（全10話）。

主人公のピーター・サザーランド（ガブリエル・バッソ）は、規則には厳格に従い「ボーイスカウト」と揶揄される融通の利かない人物なのだが、滞在している伯父夫婦の家で銃撃事件に巻き込まれた女性からかかってきた電話の一刻を争う状況に独断でルールを逸脱した救援を要請してしまう。

FBI局員ピーターは、ダイアン・ファー大統領主席補佐（ホン・チャウ）のもとで、ホワイトハウスの地下でエージェントからの緊急の電話を取る任務についていた。

それは地味で退屈な任務のはずだった。

その電話を取るまでは……。

だが、このたった一度のルールの逸脱で国家規模の謀略に巻き込まれていく・・・

284日で入電は1度だけ。

誰が何のためにかけてくるのかも知らされていない。

そんなある晩、取り乱した若い女から電話がかかってくる。

ローズ（ルシアン・ブキャナン）という女性だ。

滞在していた家主のおば夫婦が殺され、自分も暗殺者に狙われているというのだ。ピーターはローズに暗殺者からうまく逃げる方法を伝えた。

「赤の台帳、オスプレイ、6日後」という暗号めいた伝言とこの番号を彼女に託した伯父夫妻は、同夜何者かに殺害されていた。

その日からピーターは国家レベルの陰謀に巻き込まれていく。

ピーターは、上司のダイアン・ファーの命令でローズを迎えにいく。

しかしピーターとローズはホワイトハウスの内部に黒幕と陰謀が渦巻いていると気づき、ホワイトハウスやFBIをはなれて独自で行動をすることに。

少ない登場人物の中で誰も信じられなくなる様な反転が随所に見られる構成な作品。

反面、自分でも一回の雑魚というほど、階級の下の職員が陰謀に立ち向かっていくたび、ピーターがどんどんスーパーヒーローになっていく。

あまり話題になっていた印象がないけれどとても面白かった。

体制側の仕組んだ陰謀で誰を信用してよいか分からない、というのはベタな設定ではあるけれど、手堅い物語運びで緊張感がある。

それ以上に、現状のロシアを巡る政治情勢が予見されているようで、現代を舞台とした冷戦さながらの伝統的なポリティカルスリラで、今だからこそ生々しく感じられる作品だ。